MERYは、小学館取締役で女性誌「キャンキャン(CanCam)」の編集長などを務めた大西豊・副社長が、7月1日付で社長に昇格する人事を発表した。山岸博・現社長は代表権のない会長に就任する。
キュレーションメディアだった「メリー」は記事の転載問題をきっかけに2016年12月に一時閉鎖。運営会社のディー・エヌ・エー(DeNA)と小学館が共同出資(比率33.34%:66.66%)する形で、新会社MERYを設立し、小学館から山岸氏が社長に、大西氏が副社長に就任した。女性向けメディア「メリー」を17年11月21日にローンチした。これを機に、新たな記事制作体制を構築し、これまで1万記事以上を配信。約5カ月で月間利用者数200万人、1億ページビューを達成した。今回、事業の成長をさらに加速させることを目的に、女性メディア経験が豊富な大西新社長が指揮を執る。
大西新社長は1981年に小学館に入社。「キャンキャン」編集長時代には、山田優、押切もえ、蛯原友里らを専属モデルとして起用し社会現象を生み出した。2007年に「アネキャン(AneCan)」を創刊。09年に取締役に就任して、デジタル事業担当となり、15年5月にマーケティング局担当となった。