LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が自社のアトリエや施設を一般公開するイベント「レ ジュルネ パルティキュリエール(LES JOURNEES PARTICULIERES)」を10月12~14日に開催する。
同イベントは、LVMHが自社の利益だけを追求しているという批判を払しょくするためにベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者が2011年から初めたものだ。4回目となる今年は、初公開の23の施設を含む39施設が公開対象となる。4大陸をまたぎ米国やラテンアメリカ、オーストラリアやニュージーランドにある施設も公開する。16年に開催した第3回は6カ国だったのに対して今年は計13カ国での開催で、過去最大規模となる。
公開する新施設の中には、パリにある「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のプロトタイプを製作するワークショップや、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)がかつて所有していた別荘の「シャトー・ドゥ・ラ・コール・ノワール(CHATEAU DE LA COLLE NOIRE)」、カリフォルニア州ナパバレーの「ニュートン・ヴィンヤード(NEWTON VINEYARD)」などが含まれる。
「ジバンシィ(GIVENCHY)」や「セフォラ(SEPHORA)」「ドン ペリニヨン(DON PERIGNON)」などを含む56施設の従業員約3000人が無料イベントに参加し、来場者は15万人以上を見込んでいる。「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」の施設は毎回1分足らずでオンラインの受付が終了する人気ぶりだという。
そんな事情を勘案して今年は9月13日から事前登録が可能となり、9月24~30日の期間で抽選申し込みを受け付ける。当選者本人の他に3人のゲスト用の優先パスが与えられる。
LVMHはクロスメディアを駆使して同イベントを世界的に告知するが、その中には、傘下企業の従業員が自分の仕事について語るポッドキャストなどのデジタルコンテンツも用意しているという。