しまむらは、スタートトゥデイが運営するECモール「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」に主力業態「ファッションセンターしまむら」を7月9日に出店する。同社がECに参入するのは初めて。衣料品専門店として国内では「ユニクロ(UNIQLO)」のファーストリテイングに次ぐ売上高5651億円(2018年2月期)の事業規模でありながら、ECには二の足を踏んでいた。最後発として、どのように拡大していくのかに注目が集まる。
「ゾゾタウン」ではプライベートブランド(PB)の「クロッシー(CLOSSHI)」などを販売する。オープンセールではECのオリジナル商品も企画した。初年度で売上高6億円を目指す。
同社は国内に2089店舗(同)を運営し、うち1401店舗の「ファッションセンターしまむら」は8000世帯の小商圏で約3億3000万円を売り上げる店作りを推進してきた。これまでは店舗に客を呼ぶことを優先させてきたが、働く女性や店舗がない大都市部の潜在顧客を獲得するため、EC参入に踏み切った。すでに中国では昨年8月からECモールに出店している。
現時点でEC出店を決定しているのは「ゾゾタウン」だけだが、アマゾンや楽天など他のECモールとの交渉も進める。また自社ECの開発も視野に入れている。