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米ハースト マガジンズの社長が退任 ハーバード大で「57歳にして最高の夏休み」を過ごす

 米ハースト マガジンズ(HEARST MAGAZINES)のデイビッド・キャリー(David Carey)社長が、10年近く務めた同職を退任し、40年以上の編集者としてのキャリアの幕を引く。社長としての退任時期は2018年末だが、会長としては19年まで同社にとどまる。

 社内メモによれば、グループ会社のハーストのスティーヴン・シュワルツ(Steven Swartz)社長兼最高経営責任者(CEO)がマーク・アルダム(Mark Aldam)最高財務責任者、フランク・べナック(Frank Bennack)=エグゼクティブ・バイス・チェアマン、そしてキャリー=ハースト マガジンズ社長と共にマガジン社の次期リーダーを探しており、数カ月以内に発表されるようだ。
 
 キャリー社長は退任後、ハーバード大学のエグゼクティブやビジネスマン向けのプログラム“アドバンスド リーダーシップ イニシアチブ(Advanced Leadership Initiative)”に参加するという。同プログラムに参加するためニューヨークからケンブリッジに移るという同氏は「57歳にして最高の夏休みになる。私は雑誌出版で非常に長いキャリアを築いてきたが、今は自分の力を社会問題に向けることに注力している。どの社会問題に取り組むかはプログラムに参加してから決めるが、見当はつけている。しかし年末まではいつも通り100%ビジネスモードだ」と語った。

 シュワルツ=ハースト社長兼CEOは「大学でのプログラムが終了したら、キャリーとハーストが何らかの形で関わりを持つことを期待している」とコメントしている。

 キャリー=ハースト マガジンズ社長はカリフォルニア大学ロサンゼルス校を卒業し、1990年初めにハーストの「コスモポリタン(COSMOPOLITAN)」で編集者としてのキャリアをスタートした。その後コンデナスト(CONDENAST)で10年以上経験を積み、「ザ・ニューヨーカー(The New Yorker)」の発行人を務めた。ハースト マガジンズではインターナショナル誌など100以上の媒体の買収に貢献した他、今ではハーストの媒体の中で最も人気のある媒体の1つである「HGTV」誌の創刊にも携わり、2010年に現職の社長兼グループトップに就任した。

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