「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」は、ブランドのアイコンシューズ“レインボー サンダル”をサステイナブル素材で作った“レインボー フューチャー”を発表した。世界限定100足で、日本では銀座本店で7月上旬に発売する予定だ。価格は40万円。
“レインボー サンダル”は、1938年に女優のジュディ・ガーランド(Judy Garland)のためにスエード素材で作られたモデルで、「フェラガモ」を象徴するアイテムの一つ。“レインボー フューチャー”の本物のウッド材を使った手仕上げのプラットフォームには、かぎ針編みのオーガニックコットン(環境・社会に配慮した厳しい基準、GOTS基準の認証を取得)を採用し、二酸化炭素を排出せず、水も消費しないレイヤーテック技術を駆使したレザーを用いている。また、水性の接着剤やメッキを施さないブラス、100%リサイクル素材の縫い糸で仕上げた。
さらにシューボックスは、100%生分解性のコットンバッグと100%リサイクル可能なFSC(森林管理協議会)認証紙を使用。このパッケージに加え、各シューズにはその歴史と特徴が書かれたリミテッドエディションの証明書が添付される。
メード・イン・イタリーのクラフツマンシップを重んじてきた「サルヴァトーレ フェラガモ」は、企業活動の社会・環境面における影響を考慮してきた。昨春には、サステイナビリティーと革新性を追求するプロジェクト「サルヴァトーレ フェラガモ オレンジファイバー コレクション(SALVATORE FERRAGAMO ORANGE FIBER COLLECTION)」を立ち上げた。“レインボー フューチャー”は、制作過程における二酸化炭素排出量を計算して森林再生プログラムによりその排出量を相殺し、カーボンニュートラルなシューズにすることでISO14067(二酸化炭素排出量を見る化するカーボンフットプリント制度)認証の取得を目指している。これを達成するため、アグロフォレストリープロジェクトを専門とする伊フィレンツェの企業、ツリーダム(Treedom)のサポートを受ける予定で、シチリア島のカターニア郊外の田園地帯に100本のオレンジの木を植樹し、環境に配慮したサステイナブルな生産を行っていく。