イタリアのジュエラー、ダミアーニ(DAMIANI)は最高経営責任者(CEO)職を新設し、ジェローム・ファヴィエ(Jerome Favier)を起用した。
ファヴィエCEOは1994年までダノン(DANONE)やユニリーバ(UNILEVER)で役員を務めた後、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)で「カルティエ(CARTIER)」や「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」の戦略立案を担当していた。ダミアーニではCEOとして会社組織を再編しイタリア国内外におけるブランド力の強化を目指す。
1924年創業のダミアーニは上場企業で、「ダミアーニ」の他に「サルヴィニ(SALVINI)」や「ブリス(BLISS)」を傘下に持つ。現在は創業家3代目のグィド・ダミアーニ(Guido Damiani)が社長を務め、ジョルジオ(Giorgio Damiani)とシルヴィア(Silvia Damiani)がバイス・プレジデントを務める。
同社の2018年3月期決算は、売上高が前期比1.6%増の1億6400万ユーロ(約208億円)、純損失は前年の550万ユーロ(約6億9850万円)から400万ユーロ(約5億800万円)に減少した。現在、同社は17カ国に支店を置き、49のブティックと1500の卸先を持つ。従業員数は約800人。17年にはギンザ シックス(GINZA SIX)に出店した他、上海やドバイ、シンガポール、韓国などにも新規出店した。