LINEが2017年にスタートしたECモール「LINEショッピング」が大幅なアップデートを実施する。まず、保存した画像や撮影した写真から欲しいアイテムを購入できる画像検索サービス“ショッピング・レンズ”機能を開始。画像を読み込むだけで瞬時に6000万点のアイテムから類似商品を提示する仕組みだ。
また、この秋以降は「LINEショッピング」の機能をオフラインに拡大する。店舗近くの顧客にクーポンを配布するなど、店頭送客サービスを展開する予定で、利用の場をO2Oに拡大する計画だ。ユーザーが「LINEショッピング」で獲得したポイントも、ブランドごとのECサイトなどで利用できるようになる。
なお、「LINEショッピング」の1年間の会員登録者数は2000万、2018年の商品取扱高は1000億円を見込む。
これに合わせて、多くのブランドが情報発信の1つとして利用してきたLINE公式アカウントと簡易版であるLINE@を統合する。これまで本格的な利用には最低月額250万円の利用料が必要だったが、今後は従量課金制を導入することで、月額0円から利用が可能となる。ブランドにとっては公式アカウント参入のハードルが大幅に下がる。
LINEは28日、年間の事業発表の場である「LINEカンファレンス2018」を開催。“リデザイン”をテーマに、LINEミュージックやLINEライブなど、さまざまな既存サービスのアップデートを発表した。台湾やタイを中心としたアジアでのローカライゼーションの事例、LINEペイを中心にした金融分野へのさらなる意欲、ブロックチェーンを活用したLINEならではのプラットフォーム構想などが明らかになった。この日発表された新サービスとしては、パーソナル化されたLINEニュース配信サービス「my NEWS」や旅行代理店サービスの「LINEトラベル」などがある。