ニューヨークを中心に活躍していた日本人メイクアップアーティストの小松アヤが6月28日に死去した。35歳だった。死因は自殺だという。小松はニューヨークのエージェント、ブリッジ アーティスツ(BRIDGE ARTISTS)に所属し、米ファッション誌「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」や「ニューヨーク マガジン(NEW YORK MAGAZINE)」のスタイル誌「カット(THE CUT)」などでエディトリアルを手掛けていた。彼女と共に仕事をしていた関係者のSNSには追悼の言葉が飛び交っている。
「ニューヨーク マガジン」と「カット」のレベッカ・ラムジー(Rebecca Ramsey)=ファッション・ディレクターは「私がこれまで一緒に働いた人の中でも、小松アヤは常に尊敬していた人で、一緒に仕事ができることを誇りに思っていた。彼女にもう会えないことで悲しみに暮れている」とつづった。
フォトグラファーのエリク・マディガン・ヘック(Erik Madigan Heck)は、最後に小松と共に仕事をした写真と共に「過去5年間の私の仕事の多くは、彼女と一緒に作ったものだった。くだらない話で笑ったり、共にアートを創ってきた。チームは傷つき、悲しみに打ちひしがれている」と悲しみをあらわにし、写真のピンクとオレンジで彩られたメイクを彼女が10分もせずに仕上げたことや、24日に会ったばかりだったことを明らかにした。
モデルの松岡モナも自身のインスタグラムで「言葉にできないけれど、この業界で優しい真のメイクアップアーティストでいてくれてありがとう。アヤさんにもう会えないのが辛いです。日本人として、一緒に働く人として、友達としてとても悲しいです。でも、もっと素敵なところにいるのを祈ってます」と悲しみをつづった。
リーナ・コロ(Lena Koro)「NARS」グローバル・アーティスティック・ディレクターも小松をインスタグラムでタグ付けし、「美しく、優しく、賢く、才能にあふれた女性だった。私たちが愛していることを忘れないで」とコメントしている。
フォトグラファーのオリヴィア・マローン(Olivia Malone)も自身のインスタグラムで特に彼女に感銘を受けたという撮影の写真と共に、小松は「才能あふれるメイクアップアーティストで真のアーティストだった」と称し、「彼女との仕事が好きだったし、もっと一緒に仕事をしたかった。中身も外見も美しい人だった」と思いを語った。
その他、セットデザイナーのアンドレア・ヒュールズ(Andrea Huelse)や「サラットビューティ(SURRATT BEAUTY)」のシンディー・パウラ・ロドリゲス(Cindy Paula Rodriguez)らが追悼の念をつづっている。