楽天のフリマアプリ「ラクマ」は7月3日から、売上金を楽天の電子マネー「楽天キャッシュ」にチャージできる新機能の提供をスタートする。まずはウェブサイトでスタート、9日からアプリでも使えるようになる。「楽天キャッシュ」は、ローソンなどのコンビニやワタミグループなどのリアル店舗、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)やナノ・ユニバース(NANO UNIVERSE)などのネット通販サイトなどで広く使用されているオンライン決済アプリ「楽天ペイ」と連動しているため、個人ユーザーが2次流通である「ラクマ」で稼いだ売り上げが、1次流通市場に還流されることになる。楽天の長谷川健一朗C2C事業部ヴァイスジェネラルマネージャーは「『フリル』と統合した『ラクマ』が、本格的に楽天のアセット(資産)を使うプロジェクトの第1弾。今後も複数のプロジェクトを検討中だ」という。
「フリル」を運営していたファブリックは、楽天が吸収合併する形で6月末に消滅。人員などは楽天が引き継いだ。創業者で代表取締役CEOの堀井翔太氏は合流していない。「フリル」はファブリックの堀井CEOが2012年に、現在のフリマアプリ最大手の「メルカリ」にも先駆ける形でスタートした、日本で最初のフリマアプリ。16年9月にファブリックが楽天の傘下に入り、今年2月には楽天のフリマアプリ「ラクマ」と統合していた。