4月に卸ビジネスからの撤退を明らかにしたスティーブン アラン(STEVEN ALAN)が、ジャックス ニューヨーク(JACHS NEW YORK)とライセンス契約を結んだ。ジャックス ニューヨークは「スティーブン アラン」のウィメンズとメンズのスポーツウエアコレクションの生産から商品開発、販売、流通までを担当する。創業者のスティーブン・アラン氏は引き続き同社のクリエイティブ・ディレクションを手掛けつつ、ジャックス ニューヨークのライセンスビジネスに関してコンサルティングを行う予定だ。
ジャックス ニューヨークは2008年にハヤティ・バナスティ(Hayati Banastey)が創業し、ウィメンズとメンズのカジュアルウエアを生産、販売している。
アラン氏は「スピード感を保ちながらビジネス体制の変化に対応する方法を探っていた。(ジャックス ニューヨーク創業者の)バナスティ氏と出会い、彼の会社の生産能力に感心した。われわれは今後も自社の店舗向けの生産は続けるが、幅広いライセンス商品をオンラインでもオフラインでもそろえることができるようになる」と語った。ジャックス ニューヨークによるコレクションは19年春夏コレクションから米国の百貨店およびセレクトショップで販売される。
スティーブン アランは全盛期には米国内に23店舗と185人以上の従業員を抱えていたが、現在は6店舗で約20人に削減した。さらにニューヨークとロサンゼルスにあったショールームも閉鎖し、アイウエアのライセンスも終了した。日本でスティーブン アランを5店舗展開しているユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は店舗運営を継続する。日本のビジネスは、本国のブランドの世界観やコンセプトをベースに、日本人に合わせてカスタマイズした日本企画が8割を占める。