「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は7月4日、伊勢丹新宿本店本館1階にキム・ジョーンズ(Kim Jones)前メンズ・アーティスティック・ディレクターにとってラスト・コレクションになった2018-19年秋冬メンズをいち早く販売するポップアップストアをオープンした。17日まで。
場所は、5月まで「アップル(APPLE)」が“アップル ウォッチ”を販売し、その後は2週間おきにポップアップを開催していたスペース。キムが生まれたアフリカ、大好きな日本など、過去のコレクションでもインスピレーション源になった世界各地のムードを備えた、6年に及んだ「ルイ・ヴィトン」メンズの集大成を販売している。ポップアップは巨大なトランクのような作り。キーカラーの1つである、オレンジのモノグラムで彩った。メゾンのイニシャル「L」にVサインを組み合わせたモチーフがシンボリックなブラック&ホワイトのTシャツを筆頭に、バッグなどで多数のポップアップ限定アイテムを用意した。
5日午後3時までは事前応募の当選者だけが入店できる仕組みで、一般の来店はそれ以降になる。事前応募には、およそ1500人の申し込みがあったようだ。2週間の目標売り上げは3億〜4億円(「WWDジャパン」推定)。
「ルイ・ヴィトン」は11日から同店で、今度はニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターによるウィメンズのポップアップイベントも開催予定。こちらは本館1階のザ・ステージを筆頭に、4階までのイベントスペースをジャックする大規模なものになる予定で、11〜17日までは同店史上初めて、メンズとウィメンズの「ルイ・ヴィトン」コレクションが購入できるようになる。通常「ルイ・ヴィトン」のブティックを構えていない伊勢丹新宿本店とメゾンの取り組みは15年夏、キムがクリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)にオマージュを捧げた15-16年秋冬コレクションを販売した同店メンズ館1階のポップアップからスタート。以降、ウィメンズの本館でのポップアップや、藤原ヒロシ率いる「フラグメント(FRAGMENT)」とのコラボコレクションの販売などはいずれも高い実績を誇り、結果、規模は年々大きくなっている。今回は17日まで本館1階のウィンドウディスプレイを「ルイ・ヴィトン」が彩る予定のほか、館内2つのエスカレーターにも象徴的なモノグラムのモチーフをあしらった。期間中のメンズ、ウィメンズの売り上げは、10億円をオーバーする水準になりそうだ。