2015年からアメリカ・マイアミで開催されている世界最大級のヒップホップフェス「ローリングラウド(Rolling Loud)」が7月1日、日本初上陸を果たした。会場となった東京・港区海岸にある複合施設タブロイド(TABLOID)は、ヤシの木や赤を基調としたライティングに「ローリングラウド」のフラッグが装飾されるなど、マイアミの空気感を漂わせる空間に変転。アトランタ出身で日本育ちラッパーのメイドインTYO(MadeinTYO)やZEN-LA-ROCK、THE OTOGIBANASHI’SのBimなどヒップホップシーンで活躍するアーティストから、AMIAYAや大屋夏南、桃坂ナナらモデル、「ハイプビースト(HYPEBEAST)」や「アイスクリーム(EYESCREAM.)」の編集者まで、多くの関係者が駆けつけた。
記念すべき第1回開催となった今回は、4組のアーティストが出演した。メーンアクトを務めたのはプロデューサーでDJのケイトラナダ(KAYTRANADA)で、自身の楽曲「Track Uno」やジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)の「If」のリミックス盤などを披露し会場を大いに盛り上げた。オープニングを飾ったヒップホップ・クルーYENTOWNのDJ MARZYや、同じくYENTOWNに所属するラッパーのkZmやKOHHのライブではモッシュが発生するなど、3組ともメーンアクトのケイトラナダに引けを取らないパフォーマンスを見せていた。
来場者の装いはヒップホップフェスということもあり、ストリートテイストが強め。「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」や「シュプリーム(SUPREME)」「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」のTシャツやキャップを取り入れたり、ラッパーの2パック(2PAC)のトレードマーク“2パック巻き”などでバンダナをどこかに身につけたりするスタイルが多く見られた他、汚れやすいイメージのある音楽フェスにもかかわらずレアスニーカーを着用したツワモノの姿もあった。