イタリア皮革製品協同組合(以下、AIMPES)による「ミペル(MIPEL)」が9月16~19日、イタリア・ミラノのフィエラミラノ・ロー(FIERAMILANO-RHO)で開催される。イタリアを中心に世界各国からメーカーや企業、バイヤーが集まり商談が行われるバッグや皮革小物の大型見本市だ。
出展数は約300で、来場者は1万2000人を見込む。今季は若手が出展するエリアの会場面積を2倍に拡大し、出展数も増加。また、新プロジェクト“ミペル・ホール・スパッツィオ・プロジェクト”では、中国やインドなどに拠点を置く製造企業が自社のノウハウを披露する。
AIMPESによると、2018年1~3月期におけるイタリアのレザーグッズの輸出先はスイスとフランスが2強で、それぞれ前年同期比21.7%増と同9.7%増。また、インドへの輸出量は同24.9%増と大幅に伸長し、同期間中の中国への輸出量が全体の29.5%を占めた。全体の輸出額は17年が前期比17%増だったことを受けて、2018年も引き続き伸長すると自信を見せる。18年1~3月期は4.2%増の10億2400万ユーロ(約1320億円)だった。
日本への輸出量は同6.6%減だったが、「この結果は危惧するものではない。日本は引き続き強い市場だ」とダニー・ダレッサンドロ(Danny D'Alessandro)AIMPES最高経営責任者(CEO)はコメントする。AIMPESは日本でのプレゼンスを取り戻すため、日本のバイヤーのテイストに合った34ブランドが出展したイベント「ミペル・テーラーメード(MIPEL TAILOR MADE)」を7月2日に東京で初開催。当日は約200人が来場したという。
「『ミペル』はこれまで改革をなおざりにしてきたが変わらなければ廃れていく一方だ」」と危機感を募らせるダレッサンドロCEOが主導する改革の一環として、AIMPESが引き合わせた伝統的なブランドと若手ブランドのコラボや、来場者向けのトレンド分析セミナーの企画、ブランドが一般消費者の声を直接聞く機会を創出するためのポップアップ開催など、従来の見本市にはなかった新たな策を試みた。