ファッション

重松ユナイテッドアローズ名誉会長の「順理庵」が創業280年の帯問屋の企画展を開催

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)の重松理・名誉会長がプロデュースする専門店「順理庵」は7月8日まで、今年創業280周年を迎える京都の帯問屋、誉田屋源兵衛(こんだやげんべい)の記念企画展「織姫月」を開催している。誉田屋源兵衛が作り上げた特別な帯やきものなどを用意し販売している。

 「順理庵」は、日本の伝統的な技法で織られた生地を日本の工場で縫製した衣料品や全国から厳選した木工品などをそろえて2016年、東京・銀座に誕生した。誉田屋源兵衛と一緒に鹿児島県・奄美に手織り会社、檸檬草(れもんそう)を設立し職人を育成し、檸檬草から生まれた手織り生地で、洋装を作り「順理庵」で販売するなど、日本の伝統美を発信している。

 今回、「東京でも誉田屋源兵衛のすばらしい帯などを見せてほしい」と重松名誉会長が呼びかけ実現した。場所は「順理庵」の隣の空き店舗を活用。3つのスペースで構成。1つは“逸品帯・きもの”(価格帯は逸品袋帯100万〜300万円、袋帯48万円〜、逸品のきもの100万〜1000万円、きもの38万円〜)で、孔雀の羽を織り込んだ帯(700万円)や、思い描く表現をするために10年の歳月を掛けて作られたプラチナ箔で織った帯などをそろえている。2つ目は、“麻世妙(まよたえ)”(価格帯はきもの38万円〜)で、麻を使ったきものなど。3つ目は“檸檬草”(価格帯はきもの58万円〜、帯48万円など)のスペースだ。

 重松名誉会長は、「見てもらうことが大事。作った背景を知っている人たちから説明を聞いてもらうことで関心を持ってもらいたい」と語った。

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