「タロウホリウチ(TARO HORIUCHI)」の堀内太郎は2018-19年秋冬に、メンズブランド「TH」をスタートする。デビューコレクションは、モノトーンを基調に実用性、快適さ、規律、品質を意識したシャツやテーラードジャケット、パンツ、コート、レザーバッグ、ベルトなど。鮮やかな色柄が特徴的なウィメンズコレクションとは打って変わって、クリーンでミニマルなアイテムがそろう。ルックは、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)やラフ・シモンズ(Raf Simons)と一緒に仕事をしてきたベルギーの写真家ロナルド・ストゥープ(Ronald Stoops)が撮り下ろし、パーカやTシャツなどの一部ウエアにはルック写真をグラフィックとして採用している。
堀内はアントワープ王立芸術学院在学時、当時の学長で同校の名物教授であるリンダ・ロッパ(Linda Loppa)から「メンズウエアを発表したほうがいい」との助言をきっかけに、卒業コレクションでメンズウエアをデザインした経緯があるという。「日本に帰国し、『タロウホリウチ』を立ち上げ、レディースウェアを発表していくなかでも、メンズコレクションを発表できる機会を常に探していた。レディースコレクションのデザインには、時代のなかで変容していくフレッシュな感覚をデザインに込める楽しさがある。また、着る人の美意識や志向に常に変化が起こるところも面白いと感じる。一方、メンズコレクションでは、自分の根底にある変わらない世界観と美意識を軸に表現したい。継続的かつゆっくりとした時間のなかで深めていく“シンプル”なコレクションを作りたい」とコメントしている。
Tシャツが1万6000~2万2000円、シャツが3万4000円、ニットが3万6000~6万3000円、ジャケットが4万4000~8万8000円、パンツが2万8000~4万4000円、コートは12万~13万円、バッグが2万8000~7万8000円など。
7月21~27日に神宮前にあるセレクトショップのアディッション アデライデ(ADDITION ADELAIDE)でインスタレーションを開催し、先行販売する。20日にはオープニングレセプションを開催。「TH」のティザーサイトのメール配信に登録した人の中から抽選で入場者を募っている。
8月1日以降はエディフィス東京やミッドウエスト、オープニングセレモニー、リステアなどの店舗の他、「TH」の公式オンラインストアでも取り扱う。