「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME DES GARCONS SHIRT)」が2019年春夏コレクションで発表したルックに、米オハイオ州にあるシンシナティ大学のバスケットボールチーム、シンシナティ ベアキャッツ(CINCINNATI BEARCATS)のロゴを使用した件で、大学の商標管理部門のディレクター、マーティ・ルドウィッグ(Marty Ludwig)は、ブランド側からロゴの使用について事前の相談がなかったと認めた。
ルドウィッグ=ディレクターは、生地は大学とライセンス契約を結んでいるファブリーク イノベーションズ(FABRIQUE INNOVATIONS)が生産したものだと説明。ファブリーク イノベーションズがブランドに直接販売したのか、生地店で購入したものかは不明だが、一時期は生地店で販売されていたという。
また、「当校のロゴがランウエイに登場することはとても素晴らしいことだ。当然、事前連絡は欲しかったが個人的には問題ないと考えている。また、実際に商品化する場合は詳細について確認する必要があるとブランド側に伝えているが、大学のブランドをおとしめる行為や、ロゴの改変もなかったことからも、事前連絡がなかったことについて問題にする予定はない」と続けた。
エイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)=コム デ ギャルソン インターナショナル(COMME DES GARCONS INTERNATIONAL)最高経営責任者(CEO)兼ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)CEOからはコメントを得られなかった。
同シーズンのコレクションでは他にも、米ノースキャロライナ州にあるアパラチアン州立大学のバスケットボールチーム、アパラチアン・ステート・マウンテニアーズ(APPALACHIAN STATE MOUNTAINEERS)のロゴを使用したルックを発表している。同大学のスポークスウーマンは、「ブランドとライセンス契約は交わしていないが、詳細をライセンス管理会社に確認中だ」とコメントしている。