ビジネス

パリの香水博物館が2年足らずで閉館

 パリの香水博物館、ル・グラン・ミュゼ・デュ・パルファン(Le Grand Musee du Parfum)が7月6日をもって閉館した。2016年12月にオープンした同博物館は73フォーブル・サントノレ通りに位置し、もともとクリスチャン・ラクロワ クチュール(CHRISTIAN LACROIX COUTURE)の本社兼旗艦店だった4階建てのビルを改装して作られた。

 博物館の中は香水の歴史や物語、香りと感覚の関係、調香師の職人技についての展示など、細かくセクションに分かれていた。さらに、館内のいたるところには60種類以上の香りを設置して自由に楽しめる体験型コンテンツも用意。講座やセミナーも開催していた。

 設立後、5年間にわたってフレグランス&フレーバーメーカーのインターナショナル フレーバーズ アンド フレグランス(INTERNATIONAL FLAVORS AND FRAGRANCES)の他、アンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)=パリ市長やイル・ド・フランス地域圏、フランスの美容関連団体のFEBEAや香水連合組合からサポートを受ける計画だった。同博物館は「ル・グラン・ミュゼ・デュ・パルファンは香りと香水の芸術について展示し、来館者にユニークな体験を提供してきた。閉館の日が来たことを残念に思う」と発表し、閉館の具体的な理由についてのコメントはなかった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。