パリの香水博物館、ル・グラン・ミュゼ・デュ・パルファン(Le Grand Musee du Parfum)が7月6日をもって閉館した。2016年12月にオープンした同博物館は73フォーブル・サントノレ通りに位置し、もともとクリスチャン・ラクロワ クチュール(CHRISTIAN LACROIX COUTURE)の本社兼旗艦店だった4階建てのビルを改装して作られた。
博物館の中は香水の歴史や物語、香りと感覚の関係、調香師の職人技についての展示など、細かくセクションに分かれていた。さらに、館内のいたるところには60種類以上の香りを設置して自由に楽しめる体験型コンテンツも用意。講座やセミナーも開催していた。
設立後、5年間にわたってフレグランス&フレーバーメーカーのインターナショナル フレーバーズ アンド フレグランス(INTERNATIONAL FLAVORS AND FRAGRANCES)の他、アンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)=パリ市長やイル・ド・フランス地域圏、フランスの美容関連団体のFEBEAや香水連合組合からサポートを受ける計画だった。同博物館は「ル・グラン・ミュゼ・デュ・パルファンは香りと香水の芸術について展示し、来館者にユニークな体験を提供してきた。閉館の日が来たことを残念に思う」と発表し、閉館の具体的な理由についてのコメントはなかった。