2018年FIFAワールドカップ ロシア大会(2018FIFA World Cup Russia)の開催により世界中でフットボールの熱が高まる6月、フットボール発祥の地イギリスのサッカー・ライフスタイルマガジン「ムンディアル(MUNDIAL)」の日本版「ムンディアル・ジャパン(MUNDIAL JAPAN)」(JUNON企画)が創刊された。
「ムンディアル」は、ダン・サンディソン(Dan Sandison)によって2014年に創刊。“純粋なサッカー愛を詰め込む雑誌”としてこれまでに14号が発行され、データ解析や選手情報、試合結果、ポジション予想などを取り上げる一般のフットボール誌とは一線を画した企画や特集でコアなファンを持つ。
もちろん「ムンディアル・ジャパン」も本国の流れを汲み、アイコニックなユニホームのファッションシューティングや、25年以上サッカー日本代表を応援し続けるサポーターへのインタビュー、日本古来の球技・蹴鞠(けまり)の取材など、オリジナリティー溢れる内容になっている。
佐々木・バーンズ・千尋「ムンディアル・ジャパン」編集長は創刊について、「Jリーグ開幕から25年、ワールドカップに初めて出場してから20年。今だからこそ大切にしたいストーリーを全てのフットボールファンへ、そして未来のファンへ向けて『ムンディアル・ジャパン』を創刊しました。フットボールをどのくらい好きかという思いの大きさに関係なく楽しめる内容で、フットボールをとりまく全てにフォーカスし、ドキュメンタリー番組を見ているようなストーリーと、ファッション誌のようなシューティング、そして雑誌ならではの選手の大胆な写真と斬新なレイアウトを大切にしています」と話す。
「メディアのデジタル化が進む今、売れない・流行らないという理由から雑誌をなくすことを、私たちの世代ではしたくないと考えています。便利になったニュースフィードには、自分が興味のあることしか出てこない。裏を返せばそれは、新しいことに出会うチャンスに知らず知らずに減っていくということです。また、読み返したい記事のURLは頭に残すことができないし、インターネットのブラックホールに消えることもあります。本は、時間を作って、読み返したり、友人と貸し借りしたり、体を通してダイレクトにストーリーを伝えてくれます。だからこそ『ムンディアル・ジャパン』は長く続けていきたいです」。
また、元スペイン代表でJリーグ「ヴィッセル神戸」に移籍したアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)や、同じく元スペイン代表で「サガン鳥栖」に移籍したフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)ら大物海外選手の相次ぐJリーグ参加についても話を聞くと、「Jリーグにとって『いいこと』だというのは明らかですね。対戦相手として現役Jリーガーのモチベーションにもつながります。あとはチーム強化部、エージェント、大物外国人選手ーーこのパワーバランスのトライアングルが崩れないことが大切なような気がします。なぜチームに来たのか、呼んだのか。ぜひここは『サッカーファンのため』という共通意識を芯に持っていてくれるといいなと思います。そして、世界の生きるレジェンドプレーヤーを日本のJリーグで観ることができるという価値を、もっと大勢の人と共有したいですね。スタジアムで選手たちの一瞬一瞬のプレーに胸が高鳴る体験は、きっと想像以上に素晴らしいものをもたらしてくれることでしょう。まずは身近なスタジアムにぜひ足を運んでみてください」と“サッカー愛”を語った。
「ムンディアル・ジャパン」は季刊誌として年4回発行し、創刊号は1200円で、ツタヤ(TSUTAYA)渋谷店をはじめ全国の主要書店で販売している。