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ファストリと島精機が戦略的パートナーシップを発表 次世代ニット商品の開発加速

 「ユニクロ(UNIQLO)」を展開するファーストリテイリングと横編みニット機大手の島精機製作所は13日、戦略的パートナーシップを締結し、中長期的で包括的なニット商品の開発と技術革新に取り組むと発表した。両社はすでに無縫製ニット「ホールガーメント(WHOLEGARMENT)」機による“3Dニット”の生産のため、合弁会社イノベーションファクトリーを2016年10月に折半出資していた。島精機はリリースの中で「『ホールガーメント』商品の製造に関してはファーストリテイリングを唯一無二のパートナーとして取り組んでおり、その事業を拡大していく」とコメントしている。島精機の「ホールガーメント」に関しては、先日「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイもプライベートブランド「ゾゾ(ZOZO)」で、「ホールガーメント」商品の開発を進めていることを明らかにしていた。

 イノベーションファクトリーは和歌山市にある島精機の本社工場の敷地内にあり、そこで開発・生産した“3Dニット”を“ユニクロユー(UNIQLO U)”で販売していた。両社は今後そうしたノウハウを活用し、アジアでの生産に加え、最終消費者と「ホールガーメント」を直結させたオンデマンド生産も推進する。

 「ホールガーメント」機は縫製のいらない画期的な横編み機として、1995年に発表。その後、デジタルCADの開発も同時並行で進め、ここ数年は世界的なデジタル・サプライチェーン改革の後押しを受け、中国やアジア、イタリアを中心に販売が急増していた。

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