LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下のスイスの高級時計ブランド「ウブロ(HUBLOT)」は、レゲトン(ヒップホップの影響を受けたラテン音楽)のアイコンであるニッキー・ジャム(Nicky Jam)をアンバサダーに指名した。同ブランドは“アート・オブ・フュージョン(異なる素材やアイデアの融合)”をコンセプトに掲げており、ニッキーの起用はコアとするアイデンティティーの表現の一環。時計の世界でもラグジュアリーとヒップホップの距離が縮まっている。
リカルド・グアダルーペ(Ricardo Guadalupe)「ウブロ」最高経営責任者は「世界的スターに上り詰めたニッキーの勢い、数々のヒット曲が起こす旋風はポジティブなエネルギーであり、『ウブロ』が共有する価値観でもある」とコメントした。
ニッキーも「大の時計ファンである僕にとって、アンバサダー就任は本当に光栄なことだ。『ウブロ』の時計は、クオリティーの高さと美しさからラテンアメリカで究極のステータスになっている」と述べた。
ニッキーは2018 FIFA ワールドカップのオフィシャルソング「Live It Up」の作詞・作曲を担当し、ウィル・スミス(Will Smith)とコソボの女性シンガー、エラ・イストレフィ(Era Istrefi)の2人とコラボして歌った。W杯では「ウブロ」もオフィシャルタイムキーパーを務め、FIFAの依頼により製作したブランド初のスマートウオッチ“ビッグ・バン レフェリー 2018 FIFA ワールドカップ ロシア”は全試合で審判が着用した。また選手交代やアディショナルタイムを告げるレフェリーボードも、「ウブロ」の時計をモチーフにしたデザインだった。
ニッキーが16年に発表した楽曲「Hasta el Amanecer」はビルボード・ラテン・チャートで首位を獲得し、ラテン・グラミー賞の最優秀アーバン・パフォーマンス賞を受賞。17年にはビルボード・ラテン・ミュージック・アワードで、年間ホット・ラテン・ソングや男性アーティスト賞など6つのアワードを獲得した。