「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、晴海通りの「ディオール(DIOR)」跡地に世界で4番目の“メゾン”を年内にオープンする。
地下1階、地上5階の6層構造で売り場面積800平方メートルの店舗に、ウィメンズ&メンズのレディ・トゥ・ウエア、ハンドバッグ、スモールレザーグッズ、ラゲージ、アイウエア、ウオッチ、フレグランス、ジュエリー、そしてホーム&ファニチャー・コレクションまで最も幅広い商品を取りそろえる。
“メゾン”は2013年、最初にミラノでオープン。16年に米ロサンゼルスのビバリーヒルズ、18年にニューヨークのマディソン・アベニューに構えた。1つの店舗に幅広い商品をそろえ、くつろぎながら個々のニーズに応じた接客が受けられる店舗と定義づけている。街の特性に応じた店舗開発も特徴で、いずれもシンボリックなエリアに、美しい建物を構えているのも特徴だ。
「ボッテガ・ヴェネタ」の銀座旗艦店の移設については昨年9月、クラウス・ディートリッヒ・ラース(Claus-Dietrich Lahrs)最高経営責任者が、「日本は世界でもっとも重要なマーケットの1つ。それをキープしたい」と、東京に旗艦店レベルの大型店を設けることを表明。今年2月にニューヨークに“メゾン”を構えた際、銀座の旗艦店を年内目標で移設する計画であることを明かしていた。
ただその後の6月、もともと建築に造詣が深いトーマス・マイヤー(Tomas Maier)=前クリエイティブ・ディレクターが退任。トーマス前クリエイティブ・ディレクターはNYなどの“メゾン”のデザインにも深く関与していたため、銀座の新旗艦店はオープン時期の後ろ倒しなどが懸念されたが、計画は順調のようだ。
メゾンはトーマス前クリエイティブ・ディレクターの後任として、「セリーヌ(CELINE)」出身のダニエル・リー(Daniel Lee)を任命。7月からメゾンのクリエイションのトップを務めているが、9月のミラノ・ファッション・ウイーク期間中における19年春夏コレクションのランウエイ形式での発表はスキップすることを明かしたばかりだ。