広島県尾道市因島に本社を構える万田発酵は、7月21日に予定していた本社前の新工場見学施設「ハッコー パーク」のオープン日を延期した。西日本豪雨の影響によるもので、施設自体に被害はないものの周辺地域の復旧作業を考慮した。環境が整い次第、改めて開業日を決める。
「ハッコー パーク」は1万373平方メートルの敷地に、見学施設の他、子どもの遊び場があるガーデンやカフェ、足湯、ギフトショップなど、テーマパーク的な要素を備えた点が特徴。工場には、主力商品である健康食品「万田酵素」の製造見学コースや、発酵の仕組みやブランドについて紹介するシアターも設置。1700年頃から続いた造り酒屋を原点としている同社の発酵技術を伝える。
工場見学の希望者が年々増加していたことから、より多くの来場者が楽しめるようリニューアルを行った。施設は愛媛県と尾道市がサイクリストのための休憩所に指定しており、リニューアル後は観光客やサイクリスト、地元住民が楽しめる憩いの場として開放する。