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ウィゴー、今度は投資会社J-STARの傘下に 1年間で3度目のオーナー会社交代

 ウィゴー(WEGO)は、投資会社のJ-STAR(東京、原禄郎・社長)の傘下に入る。会社分割手続きを経て、グループの全事業が8月31日付で新会社ウィゴーなどに移管される。同社は昨年8月と11月にも筆頭株主と経営陣が入れ替わっている。わずか1年の間に3度も根本から経営体制が変わるのは異例だ。

 新会社ウィゴーの経営体制は、代表取締役に園田恭輔・現ウィゴー取締役ウィゴー事業部事業部長が昇格。園田氏を含めた取締役・監査役6人のうち3人がJ-STARから派遣される。創業者である中澤征史・取締役会長はファウンダー特別顧問の肩書きで残る予定だ。

 ウィゴーは昨年8月に中澤社長(当時)が自身の保有する株式88.5%を投資会社のオーチャードコーポレーションに譲渡し、新社長にオーチャードの社長である伊藤忠寛氏が就く経営陣の刷新を行った。中澤氏は代表権だけでなく、取締役も外れた会長職に退いた。しかし、その後11月にはブラザー工業の創業者一族の資産管理会社であるアラタマコーポレーションがその88.5%の過半を取得し、筆頭株主が再び交代する。新社長にはアラタマが招へいした公認会計士の高橋英朗氏が就任し、中澤氏は取締役会長になった。

 中澤氏は企業規模の拡大に伴い、株式上場などを視野に入れてオーチャードを迎え入れたが、取引銀行や商社などがオーチャードの信用力に難色を示したため、わずか3カ月でアラタマに筆頭株主が交代した経緯がある。

 J-STARは飲食から介護サービス、保険代理店、中古車販売など幅広い企業への投資実績を持つ。アパレルではオリーブ・デ・オリーブに09年から投資し、13年に瀧定大阪に売却している。今回の事業取得にあたり「これまでのウィゴーグループが培ってきた、卓越したセールスプロモーション能力とブランド力、特に若年層のお客さまからの強い支持をより一層強化し、さらなる事業成長ができる企業組織へと基盤を強化する」とコメントを発表した。

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