三越伊勢丹ホールディングスは、定期宅配型のECサイト「イセタン ドア(ISETAN DOOR)」をスタートした。オーガニック食品などを扱う食品宅配のオイシックス・ラ・大地が運営支援を行い、伊勢丹新宿本店で人気のブランドの商品と生鮮品、日常生活品をセットにして展開中だ。
同サイトは、三越伊勢丹の百貨店を利用する顧客に対して日常的に利用してもらえるサービスを目指した新規事業となる。まずは顧客との接点を高頻度かつ定期的に保つため、日常的に利用する「食品」領域から、定期宅配サービスを開始。約200万人のデジタル会員の顧客基盤を活かした「イセタン ドア」サイトへの集客や、伊勢丹新宿本店で扱うブランドを中心とした商品、食品スタイリストが目利きをした商品の品ぞろえを提案する。
申し込んだ顧客のもとには、毎週木曜日に定期ボックスと呼ばれる約12~14品程度、総額5300円ほどが届く。「まずは、冷蔵庫に必要ではないでしょうか?という商品(野菜、精肉、加工品、豆腐や卵などの日配品)を提案する」(同社担当者)ことが軸となっている。
この定期ボックスの中身は、自由に変更したり、週替わりのプロモーションコーナーなどから追加したりして、その週に届ける商品を顧客自身がアレンジすることも可能となっている。今後は、食品以外のアイテムの拡充も予定している。
なお、オイシックス・ラ・大地は、約17万人の定期会員を有し、食品の定期宅配事業運営で培った「マーケティング・プラットフォーム」と「フルフィルメント・プラットフォーム」を活用し、「イセタン ドア」の運営支援を行っている。