ストライプインターナショナルの運営するファッションECモール「ストライプデパートメント(STRIPE DEPARTMENT)」は、海外のハイブランドを相次いで導入する。6月の「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」を皮切りに、7月に「ニナ リッチ(NINA RICCI)」、8〜9月に「ディースクエアード(DSQUARED2)」、「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」は2019年春夏物から(開始月未定)の販売をスタートする。「ストライプデパートメント」は今年2月に国内のウイメンズブランドを中心に600ブランドからスタート。大手アパレルの他、「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」「アキラナカ(AKIRANAKA)」「08サーカス(08SIRCUS)」などの国内デザイナーズブランドも網羅しており、現在は650ブランドまで拡大していた。石川康晴ストライプインターナショナル社長は「『マーク ジェイコブス』の出店がきっかけになり、海外の有力ブランドの出店に弾みがついた」という。海外のハイブランドの出店により、日本では数少ない高級ブランド路線が鮮明になってきた。
ストライプデパートメントは資本金4億4000万円で、ストライプが77.8%、ソフトバンクが22.2%を出資。三越伊勢丹ホールディングス出身の近内哲也氏が常務取締役として出店企業への営業を統括してきた。日本発のファッションECモールは「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」が圧倒的なシェアを持ち、ファストファッションECを掲げる「ショップリスト(SHOPLIST)」が急成長しているものの、ハイブランドを集積した有力なECモールは存在せず、空白地帯になっていた。「ストライプデパートメント」は最後発ながらハイブランドを集積することで、新しい市場の開拓を急ぐ。石川社長は「将来的にはライフスタイル全般に関わるプラットフォームとして外部の旅行やグルメサイトとも連携していきたい」と語る。