ケリング アイウエア(KERING EYEWEAR)は、ドイツの「モンブラン(MONTBLANC)」のサングラスと眼鏡フレームの商品開発、製造、流通に関する世界的ライセンス契約を締結したと発表した。「モンブラン」のアイウエア事業は、これまで17年間、イタリアの大手アイウエアメーカー、マルコリン(MARCOLIN)が手掛けてきたが、ケリング アイウエアとの契約は2019年1月に発効する。ファーストコレクションは、9月にパリで行われる国際眼鏡展シルモ(SILMO)で発表される予定で、日本も来年1月に発売予定だ。昨年、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT 以下、リシュモン)がケリング アイウエアの株式30%を取得してアイウエア事業の提携関係を構築しており、「カルティエ(CARTIER)」に続く傘下ブランドの移動となる。
ロベルト・ヴェドヴォット(Roberto Vedovotto)=ケリング アイウエア最高経営責任者は「『モンブラン』は革新的技術力と伝統に裏打ちされたクラフツマンシップを併せ持つ希有なブランドだ。独特なポジションを確立しているメンズのラグジュアリーブランドとして、わが社のブランドポートフォリオをさらに強化できると確信している。今後もリシュモンとの関係をさらに強化したい」と語った。
ケリングは、傘下ブランドのアイウエア事業の一元化を目的として2014年にケリング アイウエアを設立。「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などのアイウエアを手掛けており、先ごろ、現在マルコリンが保持している「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のライセンスの取得を発表したばかり。ケリング アイウエアの17年の売上高は3億5200万ユーロ(約457億円)。