エディ・スリマン(Hedi Slimane)が、自身初となる「セリーヌ(CELINE)」のファースト・コレクションをパリ・ファッション・ウイーク期間中の9月28日20時30分(現地時間)に発表することが明らかになった。お披露目する2019年春夏コレクションは、メンズとウィメンズ。男女のコンバインショー(合同ショー)形式で発表する。会場は、現段階では未定だ。
エディは2月1日、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)の後任として、メゾンのアーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターに就任。現在「セリーヌ」が手がけるウィメンズのほか、メンズ、オートクチュール、フレグランスまでを統括するポジションに就いた。「セリーヌ」はエディの就任により、現在の売上高のほぼ倍に当たる年商20億ユーロ(約2600億円)を目指す。早ければ19年春にはメンズ単独の店舗が生まれるほか、既存の店舗網もエディの描く世界観を体現するよう順次変更するものとみられる。
一方店頭では、フィービーが直接手掛けたラスト・コレクションになった18年春夏の駆け込み需要が顕著で、“フィービー特需”が発生している。特にハンドバッグの売り上げが凄まじく、一度に複数個を購入するファンも多い。フィービー時代、「セリーヌ」はスクエアの“ラゲージ”、一枚革を贅沢に用いた“ビッグバッグ”、ショルダーの“クラシック”などでヒットを連発。現在もPVCのロゴバッグがヒットしているが、店頭ではこうしたバッグのほか、革小物の売り上げなどが続伸、フィービーの根強い人気が伺える。人気は、フィービーの意思をしっかり受け継いだデザインチームによる18-19年秋冬も続きそうだ。