ファッション

「ディオール」がストリートカルチャーの祭典「コンプレックスコン」に参加 ラグジュアリーブランドで初

 米カリフォルニア・ロングビーチのコンベンションセンターで開催されるストリートカルチャーの祭典「コンプレックスコン(ComplexCon)」は、11月3〜4日に開催する今年の同イベントに「ディオール(DIOR)」が参加することを明らかにした。ラグジュアリーブランドが同イベントに参加するのは初めてのことだ。

 トレードショーの「アジェンダ(AGENDA)」と「コンプレックスコン」のニール・ライト(Neil Wright)=イベント・ディレクターは、「ディオール」はブース出展するだけでなく、アクティビティーを用意しているという。また、「ディオール」以外の参加ラグジュアリーブランドは来週発表すると明らかにした。

 同氏は「コンテンツを改良するだけではなく、全く異なるブランドをミックスしてイベントに多様性を持たせる方法を模索していた。ラグジュアリーはアパレル全体においてもストリートカルチャーにおいても拡大し続けているトレンドだ。近年『シュプリーム(SUPREME)』と『ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)』のコラボに始まり、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が「ルイ・ヴィトン」のメンズ・アーティスティック・ディレクターに就任したり、キム・ジョーンズ(Kim Jones)の『ディオール』のファースト・コレクションではカウズ(KAWS)の巨大なムッシュー像が登場したりしている。ラグジュアリーとストリートウエアというコンビネーションは、これまでも同じ方向を目指して共に動いてきたことが多かった。今後はこの傾向がますます広まると思う」と語った。

 コンプレックス ネットワークス(COMPLEX NETWORKS)とリードポップ(REEDPOP)が2015年からスタートした「コンプレックスコン」は今年で3回目の開催となる。パネルディスカッション、スピーチ、パフォーマンス、アートインスタレーション、ポップアップショップ、限定アイテムのドロップ(発売)などのイベントが催され、ファッションだけでなく音楽、フード、アートなど多彩な内容のイベントだ。2017年はファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)、ジェイデン・スミス(Jaden Smith)、ヴァージル・アブロー、サラ・アンデルマン(Sarah Andelman)、村上隆、藤原ヒロシ、YOONなどをゲストに迎え、「アディダス(ADIDAS)」「ナイキ(NIKE)」「プーマ(PUMA)」「フィア オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」「ゲス(GUESS)」「ピガール(PIGALLE)」などのブランドや、コレット(Colette)、アトモス(atmos)などのショップもブースを設けた。昨年は2日間で約5万人が来場し、商品の売上高は2000万〜2500万ドル(約22億〜27億円)だった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

百貨店やサステナ、デザイナー人事など14のトピックスで記者と専門家が25年を展望 そっくりさん企画復活!

2024年最後の「WWDJAPAN」は、24年を振り返りながら、25年を展望します。「デザイナー人事」「メンズ」「国内アパレル」「スポーツ・アウトドア」「百貨店」「国内セレクトショップ」「サステナビリティ」「バーチャルファッション」「素材」「ジュエリー」「海外ファッション業界のM&A」「ヘアサロン業界」「ビューティプレステージ」「百貨店(化粧品)」という14のトピックスで、「WWDJAPAN」記者…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。