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スタートトゥデイがPB事業で初期コスト増、“ZOZOSUIT”出荷本格化後初の決算は大幅減益

 ファッションECモール「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイの2018年4〜6月期決算は、商品取扱高が前年同期比18.2%増の704億円、売上高が同23.8%増の265億円、営業利益が同26.4%減の58億円、純利益が同24.7%減の41億円だった。“ZOZOSUIT”出荷本格化後初となる四半期決算だが、商品取扱高の増加や粗利益改善などのポジティブな要因に対して、荷造運賃の増加や“ZOZOSUIT”を含む広告宣伝費の増加、人件費などがかさんだ結果、増収減益だった。

 特に、プライベートブランド(PB)事業では広告宣伝費や人件費、旧型“ZOZOSUIT”生産コストなどの初期投資で約30億円の営業損失を計上した。PB事業を除く既存事業は営業利益89億円と収益性を維持している。

 7月3日時点で55万3179枚だった“ZOZOSUIT”の配布量は7月31日時点で112万8333枚。すでに毎日2万枚近い配布を実現しており、目標だった年間600万枚配布のための体制が整ってきたという。7月に発表したビジネススーツは7月30日時点で注文数2万2459セットで、すでに5億円以上の売り上げを達成している。PBの顧客平均単価は4月1日〜7月30日時点で9719円。期初に計画していた7500円を大幅に上回る結果だ。

 8月以降はネクタイやボーダーTシャツ、島精機製作所と組んだホールガーメントニット、長袖Tシャツを順次販売する予定で、10月には女性向けのセットアップ、コート、インナーなどをそろえる計画。現時点でのPBの売り上げは1億1000万円で、今後四半期ごとに15億円、77億円、107億円の売り上げを見込み、19年3月期で200億円の売り上げを目指す。

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