「フジロックフェスティバル’18(FUJI ROCK FESTIVAL’18以下、フジロック’18)」が7月30日、閉幕した。
最終日は時折晴れ間も見えていたが、台風12号の影響で2日目の夕方から昼過ぎまで非常に激しい雨となり、それに伴う強風でテントや椅子が飛ばされるなど、来場者にとっては厳しい天候の1日となった。会場は舗装された道路が少ないため水たまりやぬかるみが多く発生し、レインブーツやトレッキングブーツの着用率が圧倒的に高い。「汚れることがわかっているから今日のためだけのもの」と安価なスニーカーやサンダルを購入し参戦する来場者もいた。また、今年は例年に比べ極めて天候が不安定だったこともあってか、脱ぎ着しやすく持ち運びに便利なポンチョの着用者が非常に多かった。
最終日のヘッドライナーはボブ・ディラン(Bob Dylan)が務めた。ボブ・ディランの出演時間には他のステージでライブが行われないという異例の対応の中、ボブ・ディラン自身にとって101回目となる来日公演がスタート。ステージ上には2001年の「アカデミー賞(Academy Prize)」のオスカー像が飾られ、同賞を受賞した「Things Have Changed」の引き語りから始まり、代表曲「Blowin' in the Wind」など16曲を披露した。
「5年前、初めて出させてもらって(メーンの)グリーンステージってどんなんだろうって思ってて、今そのステージに立たせてもらって不思議な気持ち、感謝」と話したSuchmosのボーカルYONCEは、「フジロック’18」だけに葛飾北斎の「富嶽三十六景」がプリントされた“フジ”らしいシャツを着用。ステージを縦横無尽に駆け回ったアンダーソン・パーク&ザ・フリー・ナショナルズ(Anderson .Paak & The Free Nationals)のアンダーソン・パークの足元は、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)と「ナイキ(NIKE)」の“フライニット ズーム フライ(FLYKNIT ZOOM FLY)”だった。
「フジロック'18」は、主催者スマッシュの発表によると前夜祭1万7000人、1日目3万人、2日目4万人、3日目3万8000人の計12万5000人を動員。また閉幕に合わせ、「フジロック'19」が2019年の7月26〜28日の3日間にわたり開催されることが発表された。