韓国発のセレクトショップ、Aランド(A LAND)がニューヨーク・ブルックリンのウィリアムズバーグに7月初旬に出店した。2005年に設立されたAランドは韓国に13店舗、香港に4店舗、タイのバンコクに1店舗を構えており、同店が欧米初出店となる。
Aランドの他店舗同様、ファッションブランド「シティ ブリーズ(CITY BREEZE)」やスモールレザーグッズブランド「フェネック(FENNEC)」、アクセサリーブランド「チチ(CHI CHI)」などを取り扱う。ジェンダーレスなメンズ、ウィメンズのウエアの他、韓国産のパック、セラム、化粧水などのビューティアイテムや、ソックスやバケットハット、ウエストバッグなどのアクセサリー、インテリアまでそろえる。Aランドで取り扱う商品の多くは100ドル(約1万1100円)以下で、毎日新商品を入荷している。韓国内でデザイン、生産することによって比較的安価で質の高い商品の提供を実現した。
ナム・チョウ(Nam Cho)Aランド米国プレジデントは、「Aランドはアメリカのメーンストリームのファッションとは異なり、とてもユニーク。ファッション好きなアメリカ人に、ここに来てユニークなアイテムを見つけてほしい。ブルックリンへの出店は当社にとって新しい段階だ。この店舗は10年契約でリースしており、大きな投資だった。今のところアメリカでさらなる新規出店は考えておらず、アジアで成功しているECサイトを再現したい。実店舗は新商品のためのショールームと考えて最小限にとどめながら、ECサイトを最大化し、卸も検討している」と語る。
Aランドではフリーサイズのアイテムが多いが、ブルックリンの店舗でも韓国で販売している商品と同じサイズで展開する。チョウ米国プレジデントは「現在のサイズ展開は米国市場でのハードルになると考えているが、最終的にはサイズ展開もアメリカ市場に適応させたい。ブランドとは良い関係を築いているため、米国市場向けに大きめのサイズを作れないか打診するつもりだ。最初はビューティとアクセサリーを打ち出していきたい」と話す。
韓国は韓流ブームの波に乗ってファッション、音楽、ビューティにおいて国外でも影響力を増してきている。Aランドは、特に影響力があるとされている日本、中国、東南アジアにも上陸を検討しているという。