サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)の2018年1~6月期決算は、売上高が前年同期比6.2%減の6億7400万ユーロ(約869億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は1憶1700万ユーロ(約150億円)、営業利益は同18.5%減の8500万ユーロ(約109億円)、純利益が同23.1%減の5900万ユーロ(約76億円)の減収減益となった。
製品カテゴリーで見ると、フットウエアが同8.6%減の2億8560万ユーロ(約368億円)で売り上げ全体の42.4%を占め、ハンドバッグとレザーアクセサリーは同0.9%減の2億6270万ユーロ(約338億円)で売り上げ全体の39%を占める。アパレル製品は同9.9%減の3750万ユーロ(約48億円)となり、フレグランスは同11.1%減の3870万ユーロ(約49億円)だった。
ブランドの主要ビジネスであるフットウエアの売り上げの著しい落ち込みについて、このほど着任したミカエラ・ル・ディヴェレック・レミ(Micaela Le Divelec Lemmi)最高経営責任者(CEO)は「シーズン終わりのセールで失速したのが大きい。しかしながら、現在店舗に並んでいるコレクションの売り上げは上々である。取り組むべき課題はあるが、良い兆しは見えている」とコメントした。
地域別では、主要マーケットであるアジア太平洋地域の売り上げは同5.5%減の2億5640万ユーロ(約330億円)で、全体売り上げの38.1%を占めた。前年同期に現地通貨ベースで15.5%増だった中国は1%減にとどまった。香港の売り上げは引き続き好調で、現地通貨ベースで32%増だったが、韓国は中国からの観光客が激減したことに加え、店舗体制の立て直しが影響して売り上げは低迷している。日本は、卸売りチャネルの立て直しが影響し、売り上げは同4.2%減の5880万ユーロ(約75億円)だった。ヨーロッパは同6.5%減の1億7230万ユーロ(約222億円)で全体の25.6%を占め、北米は、為替変動と百貨店の業績不振のあおりを受け、同7.1%減の1億5220万ユーロ(約196億円)で、全体の22.6%だった。中南米の売り上げは、為替変動の影響を受けて同8.6%減の3380万ユーロ(約43億円)だった。