ビューティ口コミサイト「アットコスメ(@COSME)」を運営するアイスタイルの2018年6月期連結決算は、売上高が前期比50.7%増の284億円、営業利益が同45.0%増の21億円、経常利益が同65.3%増の21億円、純利益は同10.0%増の11億円だった。
事業部別では、「アットコスメ」の運営などを含むオンプラットフォーム事業は、プラットフォームの開発が遅れたことによる影響があったもののブランディング広告やバナー広告、「ブランドファンクラブ」サービスなど、メーカー向けの既存サービスが成長したことで、売上高が同7.2%増の73億円になった。海外で展開しているEC、店舗、メディアを管理するグローバル事業は、買収企業の償却があったが、中国越境ECが活況だったことから売上高は同158.4%増の76億円で着地した。
ECサイトの「アットコスメショッピング(@COSME SHOPPING)」や実店舗のアットコスメストア(@COSME STORE)、プライベートブランドの企画・開発・販売などを行うビューティサービス事業の売上高は同38.2%増の121億円だった。アットコスメからECサイトへの送客を強化した他、クチコミのランキング上位商品や百貨店向けのラグジュアリーブランドの取り扱いを強化したことが奏功し売り上げをけん引した。実店舗では既存店の収益性を強化している。
19年6月期は売上高が前期比26.8%増の361億円を予想。また、20年までの中期計画達成に向けてプラットフォームへの投資強化や一般ユーザーに向けた大規模なプロモーションを行うことから、営業利益は同15.3%減の18億円を予想している。