ファッション

1980年代に議論を呼んだ「ベネトン」広告再び タッグを組んだ写真家復帰

 「ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン(UNITED COLORS OF BENETTON以下、ベネトン)」は、1980年代に同ブランドの広告で社会問題を取り上げて話題を呼んだフォトグラファー、オリビエーロ・トスカーニ(Oliviero Toscani)と再びタッグを組んだ2018-19年秋冬のキャンペーンビジュアルを公開した。

 トスカーニが撮り下ろした「ベネトン」のキャンペーンビジュアルは、「Nudicome」と題し、さまざまな肌の色のモデルが裸で抱き合いながらこちらを見つめているものだ。かつてトスカーニが手掛けた「ベネトン」の広告同様、ファッションブランドであるにもかかわらず服を主役とせず、人種の多様性を訴えた。

 トスカーニが1980~90年代に手掛けた「ベネトン」の広告はエイズ、死刑、人種差別、ホモセクシャルなどの社会問題に焦点を当てたセンセーショナルな内容で、アートとして高い評価を得た。一方で議論や批判も呼んだが、ルチアーノ・ベネトン(Luciano Benetton)創業者はトスカーニの広告を強く支持し、2人は10年以上にわたり共に仕事をした。ルチアーノは12年4月に引退したが、その後下がり続けていた業績を回復すべく18年2月に復帰し、17年ぶりにトスカーニを呼び戻した。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。