ユナイテッドアローズ(UA)の2018年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比3.3%増の363億円、営業利益が同6.4%増の25億円、経常利益が同5.6%増の26億円、純利益が同13.4%増の15億円だった。既存店売上高(実店舗とネット通販)は同6.9%増。特にネット通販が同22%増と引き続き、好調に推移した。
売上高では既存店ベースで前年を上回ったユナイテッドアローズ業態や子会社のコーエンが貢献。ECは全社で伸長した。また、値引きロスの低減などから売上総利益率が同0.6ポイントアップの54.8%。一方、販管費率はコーエンのテレビCM放送や、物流倉庫再編に伴う2億円弱のコスト増などで同0.4ポイント上がり47.7%だった。
カテゴリーでは押しなべて順調に推移したが、売上高ではUAウィメンズドレス部門が同20.8%増と大幅伸長した。好調要因を「実需傾向の拡大に合わせた予算設定とMD精度の向上」「シーズン細分化の効果的運用」「戦略商品を軸としたスタイリング提案の強化」という3つの取り組みの成果と分析。
これらの取り組みの結果、オフィスウエア拡大の流れも受け、ジャケットやスカート、ワンピース、半袖シャツ、ブラウスといった強化アイテムが同50%以上伸びた。また、近年伸び悩んでいた服飾雑貨も復調。暑さの影響で、カゴバッグ、サンダル、帽子、日傘などの夏小物が好調に推移した。
竹田光広・社長はウィメンズ好調の背景を「気温の変化を予測し、お客さまの気持ちに寄り添ったMDを組んだことで実需につながった。さらに働く女性の増加が大きく売り上げに反映した。セールが長期化する中、プロパー消化率も上がってきているので、シーズン区分をもっと細分化しなければならないという流れもある」と話した。
通期(2019年3月期)は、売上高が前期比1.2%増の1563億円、営業利益が同3.2%増の108億円、経常利益が同2.1%増の110億円、純利益が同14.3%増の60億円を予想する。