世界一多くの星を保有するフレンチシェフとして知られるジョエル・ロブション(Joel Robuchon)が8月6日(フランス現地時間)に死去したと現地メディアが報じた。死因は長年患っていたとされるがん。73歳だった。
ロブションは1945年4月、フランス中部ポワティエ市生まれ。15歳で料理の道を志し、ホテル・レストラン「ルレ・ド・ポワティエ」に見習いとして就き、料理技術の基本を学ぶ。21歳で「コンパニョン・ド・トゥール・ド・フランス」のメンバーになり、29歳でコンコルド=ラファイエット・ホテル(Concorde La Fayette Hotel)の総料理長に就任する。33歳で「ホテル・ニッコー・ド・パリ」料理部門長に就き、36歳で「ジャマン」のオーナーシェフとして独立。48歳の1994年に「ジョエル・ロブション」として移転拡大。94年、恵比寿にシャトーレストラン「タイユバン・ロブション」の料理監督に就く。以来、六本木ヒルズや日本橋高島屋、丸の内のブリック・スクエア、渋谷ヒカリエ、ニュウマンに飲食業態を続々オープンしてきた。
2015年秋には、マッシュスタイルラボが手掛ける「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」とコラボラインをスタート。“大人のデザート”をコンセプトとするルームウエアブランドとの協業は大きな話題を呼んだ。発売以来、リュクスなシルクパジャマ、フレンチリネンやカシミアを用いたルームウエアをはじめ、エプロン&ミトン、メンズアイテムやランジェリー、浴衣など“世界一美味しい部屋着”を発表してきた。先日行われた2018年冬の展示会でも、コラボ商品が披露されたばかりだった。
訃報を聞いた近藤広幸マッシュスタイルラボ社長とコラボレーションの責任者である豊山陽子マッシュスタイルラボ執行役員は、「世界はあまりにも偉大な方を失いました。私たちが心から尊敬してやまない恩師です。私たちは彼から多くを学ばせていただき、かけがえのない時間を過ごしてきました。彼のその偉業は周知の事実ですが、何よりもそれ以上に愛に満ちた大きな心に魅了され、私たちは日本にいながら彼の大きな愛に包まれていました。私たちはまだまだ彼とともにかなえたい夢に溢れ、夢中になれる最高の時間を過ごしていました。このような事実を受け入れなければならず、ただひたすら途方に暮れています。彼の探求、慈愛を忘れることはありません。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントしている。
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