ファッション

伊大手アイウエアメーカー、サフィロの苦戦続く 1~6月期の売り上げ10%減

 イタリアの大手アイウエアメーカー、サフィロ(SAFILO)の2018年1~6月期決算の売上高は前年同期比10%減の4億9200万ユーロ(約634億円)、純損失は前期の600万ユーロ(約7億7000万円)から1000万ユーロ(約12億9000万円)に拡大し、苦戦が続いている。新勢力ケリング アイウエアとティリオスの登場で、「グッチ(GUCCI)」や「セリーヌ(CELINE)」など主力ブランドのライセンスを相次いで失った影響や、主要な市場であるヨーロッパ(同8.3%減)、アメリカ(同17.2%減)の不調が響いている。

 サフィロは、以前策定した20年の達成を目標とする営業計画の見直しを含め、5カ年計画を発表した。それによると、利益率の向上、コスト構造の改善などで18年下期から業績を好転させ、19年と20年の売上高は約2%の伸長を見込んでいる。

 4月に就任したユニリーバ出身のアンジェロ・トロッキア(Angelo Trocchia)最高経営責任者は、「われわれの目標は戦略の優先順位を明確につけて集中的に取り組み、業績を改善することにある。それには、まずサフィロの強みをさらに拡大し、ハイエンドブランドの成長を回復させることが必要だ。われわれには140年の伝統に裏打ちされた高い商品開発力、世界的な流通ネットワークがある。マーケティング、ブランド開発、カスタマーサービスの向上、そしてわれわれの豊富なブランド力を駆使して市場開拓に集中したい」と話した。

 サフィロの創業は1878年で、世界40カ国に現地法人がある。「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などのライセンスの他、ハウスブランド「ポラロイド(POLAROID)」「サフィロ(SAFILO)」「スミス(SMITH)」「カレラ(CARRERA)」など30ブランド以上のアイウエアを手掛ける。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。