ルックホールディングス(以下、ルックHD)の2018年1~6月期連結決算は、売上高が前年同期比2.2%増の214億円、営業利益が同34.5%減の3億9900万円、経常利益が同33.5%減の4億9800万円だった。婦人服の「キース(KEITH)」やインポートブランドの「イル ビゾンテ(IL BISONTE)」「マリメッコ(MARIMEKKO)」などが堅調に売れたが、仕入れコストが円安ユーロ高の為替相場により上昇したことで増収減益となった。
ルックHDは今年度(18年12月期)を最終年度にする新中期経営計画で、「既存事業の収益」「eコマース事業の拡大」「積極的な新規事業の開発」を重点施策として取り組んできた。既存事業では「アー・ペー・セー(A.P.C.)」などの好調なインポートブランドの出店、eコマースでは共通ポイントサービス「ルックメンバーシップ」の対象ブランドと店舗を拡大。新規事業ではフランスのライフスタイルブランド「ベンシモン(BENSIMON)」を導入した。18年度通期(12月期)の売上高は前期比4.6%増の450億円、営業利益は同9.6%増の16億円、経常利益は同3%増の18億円の増収増益を見込んでいる。
なおルックは1月1日付で持ち株会社体制に移行し、社名をルックからルックホールディングスに商号変更した。既存のブランド事業は中核事業子会社のルックが継承。持ち株会社への移行は意思決定の迅速化を図り、グループ経営の効率性向上が狙いだ。