アダストリアは8日、3月に東京・渋谷にオープンしたファミリー向け業態「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」の旗艦店で、渋谷区在住の小学生を対象にした職業体験プログラムを開催した。渋谷区と2月に締結した「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」の一環で、「ファッションを通して働くことの楽しさを伝えるとともに、これをきっかけにファッションに興味を持ってもらう」(広報担当)ことが狙い。二部制で計6人の小学生が参加し、店頭での声掛けや商品の整理、接客、レジ打ちなどを体験した。
第一部に参加したのは小学4年生の女子3人。プロジェクトのためにアダストリアが製作したバンダナとバッジを身に着け、スタッフからあいさつや商品の畳み方について習った後、自身の母親を相手に接客を行った。
プロジェクトは、渋谷区立神南小学校でチラシを配布して参加者を募った他、渋谷区が子育て中の住民を対象に配信しているLINEでも告知。参加した母親からは「今まで『グローバルワーク』で買い物をしたことはなかったが、娘の好みの商品が多いので、今度から買い物に来たい」などの声があがった。
「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」は、渋谷区内に拠点を置く企業や大学などと渋谷区が連携し、地域の課題解決に取り組んだり、各企業や大学の特色を生かした区民サービスを提供するというもの。アダストリアは17年7月から渋谷ヒカリエ内に本社を構えている。アダストリアの他、ディー・エヌ・エーやLINE、ファッション関連ではビームスなどが渋谷区と同協定を結んでいる。ビームスはクールビズの提案などで渋谷区と協働している。