ラニフィーチョ・フラテッリ・チェルッティ( LANIFICIO FRATELLI CERRUTI以下、チェルッティ)の新しい最高経営責任者(CEO)にパオロ・トレッロ・ヴィエラ (Paolo Torello-Viera) が就任し、ニノ・チェルッティ(Nino Cerruti)前CEOは社長の座に就いた。同社は7月に、ロンドンを拠点とする投資ファンド、ジョード・パートナーズ(NJORD PARTNERS)に自社株の8割を売却しており、残る2割はチェルッティ一族が保持する。
トレッロ・ヴィエラ新CEOは「イタリアのファッション界をけん引してきたニノ・チェルッティと一緒に仕事ができることは非常に光栄だ」とコメントし、「チェルッティ」がアパレル産業界で築いた功績を土台に、ブランドの認知度向上を目指すという。また組織の効率化を進めながら、イタリア製品のクオリティーを武器に市場のニーズをつかみ、1970~80年代の黄金期を復活させたいと語った。
同CEOは、2015年から昨年までパル ジレリ(PAL ZILERI)の北中南米担当CEOを務めていた。それ以前は、「レ・コパン(LES COPAINS)」を擁するBVM USAやメンズブランド「サムエルソン(SAMUELSOHN)」「ブリオーニ(BRIONI)」で要職を務め、「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」にも15年間勤めた。また、「チェルッティ」の本拠地であるイタリア・ビエラ地方の出身で、祖父の代からニノ・チェルッティ社長と親交があり、生まれ育った故郷での就任を喜んでいる。