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ラグ & ボーン新CEOはナイキのD2C改革を進めた女性参謀

 ラグ & ボーン(RAG & BONE)は9月10日付で、ナイキ(NIKE)で14年の経験があるステファニー・ストラック(Stefanie Strack)を最高経営責任者(CEO)に指名した。ストラック新CEOは同時に取締役会のメンバーにも就任する。マーカス・ウェインライト(Marcus Wainwright)現CEOは創業者兼チーフ・ブランド・オフィサーを務める。

 ウェインライト現CEOは、デヴィッド・ネヴィル(David Neville)共同創業者兼共同CEOが2016年6月に同社を去って以来、CEOを1人で務めていた。ネヴィル前共同創業者兼共同CEOは、ラグ & ボーンを去った後、ビューティブランド「ウェストマン アトリエ(WESTMAN ATELIER)」を立ち上げた妻でメイクアップアーティストのグッチ・ウェストマン(Gucci Westman)と共にビューティ業界入りしていた。なお同氏は現在もラグ & ボーンの株式を保有し、取締役会のメンバーでもある。

 ストラック新CEOは、「ナイキSB(NIKE SB)」のジェネラル・マネジャーなど、さまざまな役職をナイキで務めてきた。直近ではコーポレート・リーダーシップ・チームのメンバーでありながら、顧客調査、データ分析、デザイン、製造などD2C(ダイレクト トゥ コンシューマー)機能を進化させるプロジェクト「エクスプレス レーン(Express Lane)」のバイス・プレジデント兼ジェネラル・マネジャーを務めていた。消費サイクルが早くなるばかりの市場の変化に合わせて効率化と配達スピードを速める戦略の要となった「エクスプレス レーン」は、ナイキの18年第4四半期で最も成長を見せたプロジェクトだった。

 ストラック新CEOはラグ & ボーンで、デジタル改革や卸とD2C市場で顧客との関係を深める他、これまでの生産サイクルにテコ入れし、顧客のニーズに対応してブランドのパーソナライズ化を進める。

 ウェインライト現CEOは、「ストラック新CEOは真のパートナーだ。豊かな経験を重要な戦略分野で活かすだろう。また、彼女を取締役会のメンバーに迎えることで、私はブランドのために素晴らしい商品をデザインするという、自分が好きなことに集中することができる。ラグ & ボーンは常に新たなものに挑戦してきた。これまでも伝統に挑戦し革新をもたらしてきたストラック新CEOはブランドを素晴らしい未来に導いてくれるだろう」とコメントしている。

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