ペイパル(PAYPAL)は、世界31カ国の3万4000人を対象に買い物をする動機を調査した「世界越境コマースレポート(Global Cross-border Commerce Report)」の2018年度版を発表した。
同レポートによれば、調査回答者の50%が国を超えてオンラインショッピングをしており、中東の回答者のうち、70%が越境ECサイトで買い物したことがあるという。越境ECサイトで買い物したことがある回答者のうち、68%がアパレルまたはシューズを、53%が家電を、53%がおもちゃを購入していた。
また、購入に使われた端末について、モバイルまたはタブレットを使った購入の割合は中国で53%、インドで48%、アメリカで45%。中東を除いた世界各国で行われた購入のうち、30%以上がモバイルまたはタブレットを使用していた。
消費者が越境ECサイトで購入をする理由についてペイパルのスポークスパーソンは「1番目の理由は、国を超えて買い物した方が安く手に入るからで、72%の回答者がそう答えている。多くの消費者は国に関係なく価格比較をするが、25%が外国のECサイトで何かを購入するとき、送料が高いことがネックになると答え、24%が関税や購入に際してかかる租税を気にしている。2番目の理由はユニークなアイテムを探すためで、49%が自国で手に入らない目新しい商品を探すためと答え、34%が新しく面白い商品を探すためと回答している」と話す。その他、為替レートの関係で安く購入できること、安全な支払いができることが越境ECサイトを利用する理由に挙がった。
支払い方法については、回答者の4分の3が自国の通貨での支払いを選べるとよいとし、5分の3が購入前に為替レートをチェックすると答えた。また、44%が安全な支払いが可能かどうかを購入の際に気にするとし、24%が確実に荷物が届くという安心感が必要と答えた。