フォーマルウエアの東京ソワールの2018年1~6月期の売上高は前年同期比1.3%減の86億円、営業利益は同25.1%増の3億7000万円だった。不採算ブランドの廃止に伴う評価損の増加はあったものの、原価の削減や販管費の減少で利益を上げた。商品別では、カラーフォーマルの売上高がライバル会社の破綻も影響して同2.1%増の17億4000万円となったものの、ブラックフォーマルは同1.7%減の53億9000万円となり依然苦戦が続いている。
竹内信彦・取締役専務執行役員は「主要な販路である百貨店におけるお客さまの価格に対する見方が厳しくなった。今秋、60店舗以上でスタートする新ブランド『アクアスキュータム(AQUASCUTUM)』で百貨店の売り上げ増を期待したい」と話した。「アクアスキュータム」のアンサンブルの価格は8万9000 ~16万円。また8月18日にGMS向けの新ブランド「フェ デ ソワール(FEE DE SOIR)」を約30店舗で発売する。同ブランドのコンセプトは、30~60代の女性に行った「フォーマルウエアに関するアンケート調査」の結果に基づいたもので、シーズンレス、日常にも着回しができる、手頃な価格をポイントとしている。同ブランドのブラックフォーマルのアンサンブルの価格は2万9000円。
18年12月期(通期)の売上高は同1.3%減の165億円、営業利益は同42%減の1億円を予想している。