「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「ヴァンズ(VANS)」などのブランドを擁する米VFコープ(VF CORP)は、ジーンズブランド「リー(LEE)」と「ラングラー(WRANGLER)」を別会社化する。
2017年12月期のジーンズカテゴリーの売上高は前期比3%減の27億ドル(約2970億円)、営業利益が同15%減の4億2190万ドル(約460億円)だった。ブランド別に見ると、「リー」は売上高が同6%減、「ラングラー」は同1%減だった。
「ヴァンズ」(同19%増)、「ザ・ノース・フェイス」(同4%増)、「ティンバーランド」(同2%増)などのブランドは引き続きVFコープが保有する。
スティーブ・レンドル(Steve Rendle)VFコープ会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は「これまでの成長を土台に組織を2つに分け、それぞれがグローバルに成長する体制にする。今回の決断は弊社の戦略に沿ったものであり、この組織編制によってVFコープは小売り視点を持ったライフスタイルブランドをメーンに展開する。ジーンズカテゴリーは世界的にも認知度の高いブランド力を強みに、安定したビジネスを継続させ、独立した企業として新たな価値を創造していく」と語った。
今回の新会社設立は、同社の取締役会などの承認を得た上で19年前半に実施される。VFコープは引き続きレンドル会長兼社長兼CEOの下で運営され、ジーンズ専門の新会社はスコット・バクスター(Scott Baxter)がCEOに、ラスティン・ウェルトン(Rustin Welton)が最高財務責任者にそれぞれ就任する予定だ。