福岡の老舗百貨店の岩田屋は8月25日、本館3階にメンズ・ウィメンズ複合型エリアをオープンする。「サカイ(SACAI)」「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「スリーワン フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」「ラグ & ボーン(RAG & BONE)」「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」をラインアップする。「サカイ」と「アンダーカバー」はショップインショップとなる。また、「サカイ」が日本の百貨店でコンバインショップを開くのは初めてだ。
これまで百貨店では、メンズは紳士フロア、ウィメンズは婦人フロアとフロアを分けた展開が通例だったが、近年、カップルでのジェンダーレスな購買が増えたことや、メンズ・ウィメンズの垣根を超えて洋服を共有する人々が増えたため、ラグジュアリー・ブランドを中心にコンバインショップのオープンが増えてきている。岩田屋でもここ1~2年、高感度ブランドを中心にメンズ・ウィメンズのコンバインショップを開いてきた。その結果、ミレニアル世代のメンズ顧客や高感度なカップルといった新客の来店が急増したという。また、男性がスキニージーンズなどのウィメンズアイテムを抵抗なく購入する一方で、女性がビッグシルエットのカットソーなどのメンズ独自のアイテムを購入するなど、購買行動の変化が見られた。「性別を超えたジェンダーレスな買い方が一般化し、お客さまが求める新しいファッションストアの形が見え始めた」と広報担当。
また、上記のブランド以外のポップアップイベントや、さまざまなブランド同士のコラボレーション商品なども紹介する予定だ。