ファッション

モバードがミレニアル世代に人気のウオッチブランド「MVMT」を買収 

 モバード グループ(MOVADO GROUP以下、モバード)は、ミレニアル世代に人気の米国ウオッチブランド「MVMTウオッチ(MVMT WATCHES以下、MVMT)」を買収する。手続きは10月1日に完了予定で、買収金額は2億ドル(約220億円)にのぼる予定だ。

 「MVMT」は2013年にジェイク・カサン(Jake Kassan)とクレイマー・ラプランテ(Kramer LaPlante)が共同で設立したブランドで、デザイン性に優れた腕時計で人気を得ている。価格は200ドル(約2万2000円)以下。EC専業を強みに、17年度は160カ国以上で販売し、売り上げは7100万ドル(約78億円)だった。SNSでは約450万のフォロワーを持ち、サングラスやアクセサリーの販売も手掛けている。

 エフライム・グリンバーグ(Efraim Grinberg)=モバード会長兼最高経営責任者(CEO)は「17年はイギリスで人気の『オリビア・バートン(OLIVIA BURTON)』を買収し、今年は、若年層に人気が高くグローバルでも高い成長が見込まれる『MVMT』を買収でき、非常に喜んでいる。『MVMT』が必要とするインフラ整備を強化し、今後の成長をサポートしていく。現在『MVMT』の顧客は65%が男性だが、女性用ウオッチ市場も大きな見込みがある」と語った。

 また、カサンMVMT共同創業者兼CEOは「ブランドの成長を考えると、モバードは最高のパートナーだ」とコメントし、「デザインのユニークさを売りにすることや、製品のイノベーションなど、多くの戦略を共有している。ブランドの将来像も一緒に考えているし、事業の移行はスムーズに進むだろう」と語った。

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