スイスの「ロマン・ジェローム(ROMAIN JEROME)」やフランスの「ミッシェル・エルブラン(MICHEL HERBELIN)」など、時計ブランドのディストリビューターを務めるオールージュ(東京、下山征人・社長)は、フランスの子ども服ブランド「マルソー(MARSOU)」の国内輸入独占販売権を得て、同社が運営するオンラインストアのヴェルソールージュで販売を開始した。オールージュが時計以外のブランドを手掛けるのは初。
新たな分野に進出することについて斉藤陽子オールージュ・マーケティング担当は、「時計のインポーターに固執していたわけではない。会社設立から6年が経ち、取り扱いブランドも増えて百貨店やセレクトショップとの関係も深まった。新しいビジネスに挑戦する環境が整い、どうせなら縁のあるフランスブランドでと探していたところ『マルソー』に出合った。素材やフランス生産へのこだわり、クラシックなフォームとやや彩度の低い色使いが魅力だ。グローバル展開にも前向きで、一緒にブランドを育てていければと契約した」と述べた。
実店舗での扱いについては「百貨店やセレクトショップへの卸も行う」とし、「近い将来、ポップアップストアなどで『マルソー』の商品を実際に手に取っていただける機会を設けたい」と答えた。
「マルソー」は2016年、「シャネル(CHANEL)」のマーケティング部門でキャリアを積んだレティシア・フランドル(Laetitia Flandre)によって設立された。通年で展開する“パーマネントコレクション”、外出時にも着られる“シックパジャマコレクション”、若手デザイナーとコラボレーションする“シーズンコレクション”の3つで構成される。デザインはフレンチクラシックをベースにしており、子どもが心地よく着られるようにリネンやコットン、カシミヤといった天然素材を使っている。カシミヤを除く全ての製品はフランス国内で生産される。