「ザラ(ZARA)」は、8月29日まで開設している六本木ヒルズのショールーミング型オムニ店舗で、サステイナビリティーに焦点を当てた展示を行っている。環境負荷などに配慮したライン“ジョインライフ”の商品と、それに使われている素材原料などを共に展示。このような展示を行うのは世界でも初めてという。
同ブランドの全商品に占める“ジョインライフ”の割合は、2017年は前年よりも4ポイント向上し8%前後。特に安全性が求められる子ども服でニーズがあるという。約10年前に社内にサステイナビリティー部門を設立し、「社内のデザイナーだけでなく、協力工場にも環境負荷の低い素材や生産工程についてのレクチャーを積極的に行っている。展示でわれわれの取り組みを全て知ってもらうことはできないが、きっかけになれば」とスペイン本国の“ジョインライフ”担当者。
展示では、人工かんがいを行わず、遺伝子組み換え種子を使わず生産された同ブランドが“サステイナブルリネン”と呼ぶ麻や、オーガニックコットン、再生ポリエステルの元になる砕いたプラスチック片などをアクリルケースに入れて陳列。それらを原料とする秋物を同じ什器に配置し、手に取れるようにした。
同店舗は、六本木ヒルズ内の店舗が8月30日に移転増床オープンするまでの期間限定。5月の開設以来、文化学園大学との協業商品の発売や、子ども服のイベントなど、2週間単位でさまざまな催事を行ってきた。今回の展示が最後の企画となる。
■ジョインライフ エキシビジョン
日程:8月15〜29日
場所:「ザラ」ロッポンギ ポップアップショップ オンライン
住所:東京都港区六本木 6-2-31 六本木ヒルズ ノースタワー1、2階