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内定率6割超の求人サイト「日本仕事百貨」仕掛け人が語る“仕事の多様性”

 2008年から10年にわたってさまざまな求人情報を掲載し続ける「日本仕事百貨」というサイトがある。不動産業界出身のナカムラケンタ代表が“生きるように働く”をモットーに作ったもので、求人サイトながらも念入りに企業と仕事の中身を取材・紹介しており、本質的にはもはやメディアに近い。ナカムラケンタ代表はどのような思いで「日本仕事百貨」を作ったのか。

WWD:どうして「日本仕事百貨」を作ろうと思ったのですか。

ナカムラケンタ日本仕事百貨代表(以下、ナカムラ):まず、自分が新卒の時を含めて社会人時代にほしいような求人サイトがなかったことがあります。もともと建築を学んで、不動産関係の仕事をしていたのですが、サラリーマン時代に働き方に対してモヤモヤを感じて、週6日同じバーに通っていたんです。なぜこんなに通っているんだろう、週6日も通っているんだからここはいい場所なんだろうと思いました。いい場所にはいい人がいる。その場所と人をマッチングする求人サイトができるはずだと。

WWD:従来型の求人サイトの問題点は何だったのでしょうか。

ナカムラ:就職活動していた時、求人サイトで検索していて、こんな選択肢しかないんだと思っていました。例えば、フリーランスで生きている人ってたくさんいるじゃないですか。でもほとんどの人は周りにそんな人いないって言うんです。決して大きな規模ではないですが、昔の僕みたいにモヤモヤを感じている人に対して、違う選択肢があるということを見せられればいいなと。実際に転職しない人でもサイトを見てくれている人は多くて、「いろんな仕事があるという安心感のため、お守りみたいに見ている」という声をいただくんです。

WWD:世の中にはナカムラさんのように、働き方に関してモヤモヤしている人は他にもいそうですね。

ナカムラ:モヤモヤしていることが決して悪いというわけではなくて、そういう人はタネを心にそっとしまっている人だと思うんです。すぐに芽が出るかわからないけれど、水やりをしている人もいて、僕で言えばそれはいろんな人と話をすることだったんですが、そのうちに衝動を受け取って芽が出ることもあるんです。個人的な見解ですが、モヤモヤしているなら絶対に水をやったほうがいい。求人サイトなので、サイトを見て応募してもらえればいいですが、そうではなくて、本当に読み物として楽しんでくれている人も多くて、それが衝動になることもあるようですね。

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