ファッション

インスタグラムで“変形タンクトップ”が大ヒット、注目ブランド「リトルスージー」とは?

 大阪にあるセレクトショップ「リトルスージーアパートメント(little $uzie Apartment)」が手掛けるプライベートブランド(PB)の「リトルスージー(LITTLE $UZIE)」が今夏、ファッション感度の高い女性を中心に大流行している。特にアシメントリーのタンクトップが人気で、SNSには多くのタグ付け画像がアップされている。現在ではECサイトに商品を掲載すれば瞬く間に完売するほどの盛況っぷりだが、同ブランドを手掛ける岡部大輔Nueba社長と、妻のパク・ヨンシン(朴英心)「リトルスージー」デザイナーに、ブランド設立の経緯と現在の売れ行きについて聞いた。

WWD:この夏「リトルスージー」がSNSで話題ですが、立ち上げの経緯を教えてもらえますか。

パク・ヨンシン=デザイナー(以下、パク):2人とも出身は大阪ですが、もともと東京で音楽をやっていて。私が音楽を辞めて何もしない時期があったんです。アパレルに関わることは何かやりたいと思っていたので、まずは買い付けた商品を販売するECサイトを始めました。

岡部大輔Nueba社長(以下、岡部):その後、2016年の正月に大阪に帰省した時、物件サイトを見ていて、いい場所を見つけたタイミングで実店舗「リトルスージーアパートメント」をオープンしました。

パク:私が高校生の頃から(実店舗のある)NOAビルには洋服のセレクトショップがあったんですけど、一時期南船場一帯が低迷した時期があって。場所を聞いて、懐かしい場所だし、南船場も復活し始めた時期だったので、いいタイミングだなあと思い、大阪に2人で戻りました。

WWD:立ち上げ当初は何を扱っていた?

パク:韓国で買い付けた洋服です。あとは途中で雑貨をやりたくて、モロッコまで買い付けにいったのですが、工数が掛かりすぎるのと、届くかわからないと言われて怖くなったので2回くらいで辞めました(笑)。今は洋服は全てPBで、雑貨だけ韓国やイスラエルから買い付けています。

WWD:なぜ「リトルスージー」を立ち上げたのですか。

パク:仕入れ商品ではまかなえない、表現したいディテールや洋服が出てきたんです。そこで、国内の知り合いのパタンナーに依頼をして、韓国で生産する形で17年の8月にスタートしました。

WWD:アイテムについて教えてください。

パク:シンプルで着やすいけれど、一捻りデザインのある、一目で「リトルスージー」だとわかるような個性的なものを作っています。ターゲットは25〜35歳くらいの女性だと考えていますが、最近では10〜60代まで幅広い顧客がいます。1年に4回、15型程度の商品を出していて、平均価格は春夏だと6000〜3万円程度ですね。

WWD:現在の販路は?

岡部:自社のECサイトと実店舗の「リトルスージーアパートメント」、そして伊勢丹新宿本店です。9月15日には実店舗を拡張して、さらに多くの商品を置くようにしたいと思っています。

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